一日一禅語「雲無心出岫」と日々是好日な日誌ー2
雲無心出岫は雲無心にして岫を出ず(くもむしんにしてしゅうをいず)と読みます。
雲は岫(洞穴のこと)から湧き上がって、風の吹くままに、形を変えて流れていきます。
雲は無心であり、悠々と湧き出て、風のままに流れ、悠々と去っていく。
何のわだかまりも無い、自由自在な無我の境地を表した言葉です。
自分の生き方や考え方に固執してしまうことで、他人の言うことに聞く耳を閉じてしまうことってありますよね。
結果いさかいが生じたり、人間関係がぎくしゃくしたりして、物事がうまく進まなかったりとか。
そんな時は雲を思い出してみましょう。
自然に身をまかせ、悠然と振るまいたいものです。
(写真は京都 東寺塔頭 観智院)