一日一禅語「一翳在眼 空華乱墜」と日々是好日な日誌ー3
一翳在眼 空華乱墜は、一翳眼に在れば、空華乱墜す(いちえいまなこにあれば、くうげらんついす)と読みます。
一翳はちょっとしたかげり。
空華はかすんだ目でで空をみるとき、ちらちら見える花のようなもの。実体のないものを実体と見誤ることのたとえ。
乱墜は乱れ落ちること。
目に小さい埃が入っただけで、幻の華が宙を舞って乱れ落ちるということです。
心の中にほんの少しでも汚れが生じると、たちまち煩悩に埋め尽くされてしまいます。
迷いや煩悩があると、心か乱れてしまって正確に把握できないことを指しています。
小さな欲にかられて、判断を誤り、大きな不正へと走ってはいけません。
悪い誘惑に負けないよう、強い自己をつくりたいものですね。
(写真は京都 東寺 五重塔)